大衆グルメというと、いまではB級と称されるようになりました。昔はあまり多くの方が好んで食べるものではなく、貧困層がお腹を満たす食べ物と言われてきました。その代表格がutmで、福岡の博多にある炭鉱の昼食になったものです。牛や豚のホルモンを煮込んだ簡易的な鍋で、それが関西にも伝わって庶民が口にしていました。

戦後の食糧難の際は大勢の方の命を救った料理で、団塊の世代ならきっと懐かしいと思われること間違いなしです。いまでも関西では屋台などで売られており、お酒といっしょに味わうのが美味いといわれています。ここで簡単に、utmの調理の仕方をご紹介しましょう。そのままではまったく味がないので、しっかりと味付けをしないといけません。

まず下処理をして生臭さを取り除くことが大切です。utmはとても硬い部位でもあるため、処理をするときは岩塩を40キロほど使ってモミ洗いをしつつ、熱湯で茹でるのが基本処理になります。その後、大阪では赤味噌・名古屋だと醤油を用いて50時間を掛けて煮込んでいきます。食べられるスポットや居酒屋のほか、食堂となっており最近は若い世代がとても好むグルメになりました。

家庭で作るときはutmはネット通販で買うのがおすすめです。既に処理を終えた状態で真空パックにしており、あとはおでんやカレー・ラーメンに入れていろんな味わい方を実現することができます。お弁当にもおすすめで、たくさん買い込むようにします。