従来から使用されてきたネットワークシステムでは、本社以外の支店や事業所からインターネットへ接続を行う場合、一旦セキュリティシステムによるチェックを行うのが通例でした。セキュリティシステムの代表としては、ファイアーウォールなどが挙げられます。これは悪意のある第三者からのサイバー攻撃を防止するためにも、必須の手続きだったと言えるでしょう。しかしセキュリティシステムを通してアクセスを行う方法は脅威の防止には役立つものの、サーバーの混雑を招く可能性があります。

少数のアクセスであれば問題なく処理することができますが、複数の拠点から大勢の社員が一気にアクセスを行った場合、セキュリティシステムのチェックやサーバーの処理が間に合わずに遅延を招く可能性があるでしょう。sdwanは遅延や延滞といった弱点を克服し、トラフィックの逼迫を防いで快適なネットワークを提供することができます。sdwanの特徴であるインターネットブレイクアウト対応は、危険性が少ないと判断されたクラウドサービスやアプリケーションをネットワークに直接アクセスさせることで実施します。sdwanが危険性が低いと判断したアプリケーションのみを直接アクセスさせることで、脅威を回避しながら快適なアクセスを行うことができるでしょう。

sdwanはこれによりネットワークの逼迫を防ぎ、各拠点で接続がしやすいように調整を行うことができるようになっています。